2024-12-20

数の性質5。

 【 問題 】5年生向け

AとBは1以上の整数でAはBよりも大きいです。

(1) A+B=70とします。AをBで割ったとき商が整数になります。AとBの組み合わせを例にならってすべて書きなさい。

例:(A,B)=(3,1)

(2) A+B=2025とします。AをBで割ったとき商が整数になります。AとBの組み合わせは何通りありますか。


【 解答 】

A+B=20で少し考えてみようか。

A>BでA÷Bが割り切れるとあるから

A÷B=□(□は1より大きい整数=2以上の整数)

⇒ A=B×□

だね。すると

A+B=20

⇒ B×□+B=20(この時点で20はBの倍数でわかる、Bの倍数にBを足したらBの倍数になるね)

になる。

ここでB×□+B=20の左辺に着目すると、左辺の意味するところは、Bが□個とBが1個あるってことだから、全部でBが□+1個あるんだ。Bが□+1個あるんだから

B×(□+1)=20

になる。すると、20はBの倍数だよね、そう、つまり、Bは20の約数なんだ。


A+B=20、A÷B=整数、A>B

⇒ Bは20の約数!

⇒ B=1,2,4,5,10,20

⇒ (A,B)=(19,1)(18,2)(16,4)(15,5)


ふわっとでいいからそれなりに理解して(線分図とか書いて自分なりに理解に努めてみて!)、でも結論はしっかり覚えて、数字を入れるときは気持ちも入れて、絶対にミスのないようにしよう!では、いきましょう。

(1)

A+B=70、A÷B=整数

⇒ Bは70の約数!

70の約数は{1,2,5,7,10,14,35,70}、このうちBに入れていいのはA>Bだから、1と2と5と7と10と14になるね。

例にならって数字を入れると

(A,B)=(69,1)(68,2)(65,5)(63,7)(60,10)(56,14)

となる。どれもA+B=70、A÷B=整数になってるね!神経を研ぎ澄まして確認すること!1個もこぼしたらダメだよ!!

よって、答えは

(A,B)=(69,1)(68,2)(65,5)(63,7)(60,10)(56,14)

となる。

(2)

A+B=2025、A÷B=整数

⇒ Bは2025の約数!

2025の約数は{1,3,5,9,15,25,27,45,75,81,135,225,405,675,2025}、このうちBに入れていいのはA>Bだから、2025以外の全部になるね。

よって、答えは14通りとなる。

あえて全部を書き出してみると

(A、B)

=(2024、1)

=(2022、3)

=(2020、5)

=(2016、9)

=(2010、15)

=(2000、25)

=(1998、27)

=(1980、45)

=(1950、75)

=(1944、81)

=(1890、135)

=(1800、225)

=(1620、405)

=(1350、675)

どれもA+B=2025、A÷B=整数になってるね!


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