2024-12-13

速さ2。

 【 問題 】5年生向け

線路沿いの道路を走っているバスが、線路を時速90kmで走る列車に7分ごとに追い越され、3分ごとにすれ違います。バスの速さは時速何kmですか。但し、列車は上りも下りも等間隔の運行で、バスと列車の長さは考えないものとします。


【 解答 】

線分図不要だと思う。線分図てのは分かりやすくするための道具、何でもかんでも線分図てのは違うよね。この手の問題は慣れてしまうと暗算だ。では、いきましょう。


バスの速さを求めたいのだから、バスの速さを□km/hにして式を作ってみよう。


(90-□)×7分=(90+□)×3分(=列車間の距離)


これは追いかけ算・出会い算をやっていればすぐに作れる。

7分ごとに追い越されるのだから、速さの差に時間をかければ距離が出る。

3分ごとにすれ違うのだから、速さの和に時間をかければ距離が出る。

この2つの距離は同じものだ、そう、列車と列車との間の距離=間隔のことだね。


(90-□)×7分=(90+□)×3分(=列車間の距離)


ここでまたまた逆比だ。


(90-□)×7分=(90+□)×3分(=列車間の距離)

⇒ 90-□:90+□=3:7

⇒ 90-□=③、90+□=⑦


となる。これを解いてあげればいい。

できました☆


90-□=③

90+□=⑦

⇒ 180=⑩

⇒ ①=18、③=54


90-□=54、とわかったから、□=36km/hとわかる。


よって、答えは時速36kmとなる。


確認してみると


(90-36)×7分=(90+36)×3分

⇒ 54×7/60=126×3/60=6.3km


で合ってるね!

ちなみに、この6.3kmは列車間の距離(間隔)だね。

さらにもっと言うと、6.3km÷90km/h=0.07h=4.2分=4分12秒、この4分12秒は列車間の時間(間隔)だね。4分12秒おきに列車が運行しているってこと。

速さも距離も時間も全部ちゃんと出せるようにしておこう!


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割合と比1。

 【 問題 】4年生向け

今年はみかんの値段が昨年よりも20%値上がりしました。昨年150個買えた金額で今年は何個買うことができますか。


【 解答 】

大事なのは、値上がりしたから少なくしか買えない、150個も買えないってこと。この当たり前感覚が算数や数学では大事になってくる。では、いきましょう。


20%値上がりしたってことは、⑤の値段が⑥になったってこと。


20%値上がり=1.2倍=6/5倍


値上がりする前のみかん1個の値段を⑤とすれば、値上がりした後のみかん1個の値段は⑤×6/5=⑥になるね、そう、値段を整数値にしたかったんだ。


⑤×150個=⑥×□個(=全体の金額)


そう、ここでも逆比だ、逆比を使いこなせると受験算数はぐっと楽になる。

1個あたりの値段が5:6てことは、買える個数は6:5てこと、値段が高くなれば買える個数は減るんだね。

できました☆


□=150×5/6=125


よって、答えは125個となる。


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場合の数2。

 【 問題 】5年生向け

1~25の整数から2個の数字を選びます。2個の数字の和が4の倍数になる組み合わせは何通りありますか。ただし、1と2、2と1のように数字を入れかえたものは1通りとします。


【 解答 】

さすがに数えるのはしんどい、推測もきつい。ではどうするか、場合の数だから場合分けするんだね。

4の倍数てことは余りが0てこと、そう、つまり、4で割ったときの余りで分類(場合分け)してあげるんだ。

だって、余りが0の数字と余りが0の数字を足したら余りは0だから4で割り切れるし、余りが1の数字と余りが3の数字を足したら余りは1+3=4だから4で割り切れるでしょ。

そう、余りを足して0か4なら、2個の数字の和は4で割り切れる=4の倍数になるんだね。

では、いきましょう。


1~25の整数を余りで分類(場合分け)してあげる。4で割るんだから、余りは0、1、2、3のどれかだね。


4で割ると余り=0の整数

⇒ 4、8、12、16、20、24の6個

4で割ると余り=1の整数

⇒ 1、5、9、13、17、21、25の7個

4で割ると余り=2の整数

⇒ 2、6、10、14、18、22の6個

4で割ると余り=3の整数

⇒ 3、7、11、15、19、23の6個


2個の数字の和が4の倍数(4で割り切れる)になればいいんだから、2個の数字の余りの和が0か4になればいい。そう、つまり、2個の数字の和を4の倍数にするには


4で割ると余り=0の整数から2個を選ぶ

4で割ると余り=1の整数」と「4で割ると余り=3の整数」からそれぞれ1個ずつ選ぶ

4で割ると余り=2の整数」から2個を選ぶ

 


この3つの通り数を足してあげれば答えだ。


できました☆



「4で割ると余り=0の整数」6個から2個の選び方は

6×5÷2=15通り

 

「4で割ると余り=1の整数」7個と「4で割ると余り=3の整数」6個からそれぞれ1個ずつの選び方は

7×6=42通り


「4で割ると余り=2の整数」6個から2個の選び方は

6×5÷2=15通り


それぞれを足してあげると、15+42+15=72通り




よって、答えは72通りとなる。



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場合の数1。

 【 問題 】5年生向け

さいころを3回投げて出た目を順にa、b、cとします。a+b+cが3の倍数になるとき、a、b、cの組み合わせは何通りありますか。


【 解答 】

場合の数は名前のとおり場合分けをするんだけど、3の倍数を全部数え上げるのはちょっと面倒かも。和が3の倍数→3、6、9、12、15、18と6パターンあるからね(6パターンなら余裕か?)。少し工夫してやってみよう。


aとbは何でもいいんだ。たとえば、a=1、b=3にしようか。

a=1、b=3のとき、和が3の倍数になるためには

c=2または5

であればいい。2通りあるね。


じゃあ、a=2、b=4だったらどうだろうか。

a=2、b=4とき、和が3の倍数になるためには

c=3または6

であればいい。2通りあるね。


さらに、じゃあ、a=6、b=5だったらどうだろうか。

a=6、b=5とき、和が3の倍数になるためには

c=1または4

であればいい。2通りあるね。


そうなんだ、実はaとbがどんな目であってもcは必ず2通りあるんだ。自分で確認して「確かに!」と実感して欲しい。


できました☆

aとbの目の出方は


6×6=36通り


その36通りに対してcは必ず2通りあるんだから、a+b+cが3の倍数になるのは


36×2=72通り


よって、答えは72通りとなる。


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