【 問題 】5~6年生向け
食塩水A15gに水210gを加えると食塩水Bと同じ濃度になります。
食塩水A265gに食塩10gを加えると食塩水Cと同じ濃度になります。
食塩水Bと食塩水Cを同じ量で混ぜると食塩水Aと同じ濃度になります。
食塩水Aの濃度は何%ですか。
【 解答 】
たとえば、小難しい解き方をすると次のような感じになる。
15+210=225
265+10=275
225:275=9:11
水=210×11=2310
食塩=10×9=90
90÷(2310+90)=3.75%
天秤図も不要だし速いと言えば速い。でも、これは通常運転ではないだろう。
そうではなくて、正面から攻めればいいんだ。自分の知ってる形に持ち込めるよう、わかるところから順々に出していけば正答に辿り着ける。
受験算数において、気づけと言うのは簡単だけど、実際に気づくのは簡単ではない。
自分の知ってることを増やし、自分の知ってる形に持ち込む、これこそが受験算数における取り組み姿勢だ。
天秤図に慣れてから取り組んでみよう。
では、いきます。
1つ目、食塩水A15gに水210gを加えると食塩水Bと同じ濃度、これを見た瞬間に
Aの濃度:Bの濃度=15:1
⇒ Aの濃度=⑮%、Bの濃度①%
がわかるようになって欲しい( Read more » cf.食塩水1 )。
2つ目、食塩水Bと食塩水Cを同じ量で混ぜると食塩水Aと同じ濃度、これを見た瞬間に
Aの濃度=⑮%、Bの濃度①%
⇒ Cの濃度=㉙%、Aの濃度=⑮%、Bの濃度=①%
がわかるようになって欲しい。そう、真ん中平均だね。
これでほぼ完成です。
あとはみんなが得意の天秤図に持ち込むだけ。
3つ目、食塩水A265gに食塩10gを加えると食塩水Cと同じ濃度、これを天秤図に落とし込んであげる。練習のときは急がずに丁寧に書けばいいよ。
整理してあげると
小難しいことをやれてしまう子はいい、自由自在に躍動して欲しい。でも、そうではない大半の子は、原則を意識して外さずに、自分の知ってる形に持ち込むんだ!気づきという誘惑的な安易な言葉に頼るな!
よって、答えは3.75%となる。
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