2025-05-27

倍数算9。

 【 問題 】5年生向け

A、B、C、Dの4個の整数があり、C=28です。

A+B:C+D=2:1

B-D:B-C:A-D=6:4:1

このとき、Aはいくつですか。


【 解答 】

どう解きにかかろうか。差がたくさん分かってるからどうやっても答えは出せそう。でも、それは上に抜けてる子たちだけで、そうではない子たちは根拠を意識しながら練習しないといけない。突破力がなくても作戦で勝つんだ。では、いきましょう。


2:1と6:4:1、このままでは比べられないのでそろえにいく。


A+B:C+D=2:1

B-C:A-D=4:1


ここに着目してみる。

B-C:A-D=4:1

⇒ BはCよりも4大きい、AはDよりも1大きい

⇒ B+AはC+Dよりも4+1=5大きい

A+BとC+Dの差は5


A+B:C+D=2:1

A+BとC+Dの差は2-1=1


同じ差なのに5と1で違うのはおかしい、だから、5と1の最小公倍数5でそろえてあげる。そう、差が1の方を×5すればいいね。


A+B:C+D=2:1

A+B:C+D=10:5


A+B:C+D=10:5

B-D:B-C:A-D=6:4:1


差を5でそろえたので、これで比が統一された。

A+B=10、C+D=5と分かってるから、AとBの差、CとDの差を出しにいく。そう、和差算に持ち込むんだ。


B-D:A-D=6:1

B-A=5

B-D:B-C=6:4

C-D=2

この差をきちんと出せるようにね!ここが算数のできる・できないの分水嶺だ!!


できました☆


A+B=10

B-A=5

A=2.5、B=7.5

C+D=5

C-D=2

C=3.5、D=1.5


C=3.5、これが28なんだから、28÷3.5=8倍してあげればいいね。


A=2.5×8=20

B=7.5×8=60

C=28

D=1.5×8=12


よって、答えは20となる。


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