2025-01-30

数の性質13。

 【 問題 】5年生向け

A社は2025年で創立100周年を迎えます。

2025年は令和7年ですが、もし昭和が続いていたとしたら2025年は昭和100年になります。

2025年を西暦、昭和や令和を和暦と言います。

もし仮に昭和が続いていたとして、昭和2年~昭和100年の間に、西暦と和暦の最大公約数が1となる年は何回ありますか。

たとえば、令和であれば、2020年は令和2年で2020と2の最大公約数は2、2021年は令和3年で2021と3の最大公約数は1となります。


【 解答 】

2025-100=1925

1925=5×5×7×11

100÷5=20

100÷7=14

100÷11=9

100÷35=2

100÷55=1

100÷77=1

20+14+9-(2+1+1)=39

99-39=60回


前にやった問題と同じだね( Read more » cf.数の性質3 )。では、いきましょう。


西暦と和暦の関係で変わらないものがある、そう、差だ。2025年が昭和100年だから、西暦と昭和の差は1925、これはどの年でも変わらない。


西暦-昭和=1925


この変わらない差の1925に着目する。


1925=5×5×7×11


差の1925は5の倍数でもあり7の倍数でもあり11の倍数でもある。

そう、つまり、昭和が5の倍数、7の倍数、11の倍数であると最大公約数が1ではなくなってしまう。

具体的な数字で確認してみよう。


昭和5年=西暦1930年

⇒ 最大公約数=5

昭和7年=西暦1932年

⇒ 最大公約数=7

昭和10年=西暦1935年

⇒ 最大公約数=5

昭和11年=西暦1936年

⇒ 最大公約数=11

昭和35年=1960年

⇒ 最大公約数=35


昭和が5の倍数、7の倍数、11の倍数だと最大公約数が1ではなくなる。

そう、たとえば、A-B=5の倍数だとすると、Bが5の倍数であればAも5の倍数になるってことなんだ。


西暦-昭和=1925

⇒ 西暦-昭和=5の倍数

⇒ 西暦-昭和=7の倍数

⇒ 西暦-昭和=11の倍数


1925は5の倍数、7の倍数、11の倍数だから、昭和が5の倍数、7の倍数、11の倍数だと西暦も5の倍数、7の倍数、11の倍数になって、最大公約数が1ではなくなる。


できました☆


昭和2年~昭和100年から、昭和が5の倍数、7の倍数、11の倍数であるものを取り除いてあげると、西暦と和暦の最大公約数が1のものが残る。


昭和が5の倍数

⇒ 100÷5=20回

昭和が7の倍数

⇒ 100÷7=14回

昭和が11の倍数

⇒ 100÷11=9回


これらは全て最大公約数が1ではない。


20+14+9=43回


これが全部なんだけど、油断してはいけない、重複がある。重複分は引いてあげないといけない。


35の倍数(5の倍数と7の倍数の重複)

⇒ 100÷35=2回

55の倍数(5の倍数と11の倍数の重複)

⇒ 100÷55=1回

77の倍数(7の倍数と11の倍数の重複)

⇒ 100÷77=1回


43-2-1-1=39回


この39回は最大公約数が1ではない。昭和2年~昭和100年は99回だから


99-39=60回


この60回が最大公約数が1なんだね。

よって、答えは60回となる。


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