2025-01-12

数の性質8。

 【 問題 】4~5年生向け

Aは1~2025の整数を掛け合わせた数です。


A=1×2×3×・・・×2023×2024×2025


Aを2025で割っていくと□回目までは商が整数で割り切れ、□+1回目で商が整数でなくなり割り切れなくなりました。□にあてはまる数字はいくつですか。


【 解答 】

インフルとかマイコプラズマとか注意、警戒してても罹ってしまう。だからこそ、勉強できるときに勉強時間を稼いでおくんだ。勉強はコントロールできる、調子が良いときはいつもよりガンガン勉強して、勉強できないときのために備えをしておこう。では、いきます。


2025=3×3×3×3×5×5だから、×3が4個と×5が2個でできてる。

Aが2025で割れるためには、Aの中に×3が4個と×5が2個いるんだ。

{×3×3×3×3×5×5}を1セットとして、これがAの中に2セットあれば2025で2回割れるし、10セットあれば2025で10回割れる。

Aの中に×3と×5は何個あるんだろう?

×3から数えてみよう。


3|2025

3|  675 個

3|  225 個

3|    75 個

3|    25 個

3|      8 個

         2


これの意味は


675個=3の倍数の個数

⇒ ×3が675個

225個=9の倍数の個数

⇒ ×3がさらに225個

75個=27の倍数の個数

⇒ ×3がさらに75個

25個=81の倍数の個数

⇒ ×3がさらに25個

8個=243の倍数の個数

⇒ ×3がさらに8個

2個=729の倍数の個数

⇒ ×3がさらに2個


たとえば最後の2個の729の倍数は

729=3×3×3×3×3×3

729×2=2×3×3×3×3×3×3

で×3が6個もある、729と729×2は3の倍数でも9の倍数でも27の倍数でも81の倍数でも243の倍数でも729の倍数でもあるから、この×3の6個を3の倍数のとこで1個、9の倍数のとこで1個、27の倍数のとこで1個、81の倍数のとこで1個、243の倍数のとこで1個、729の倍数のとこで1個、と数えているんだ。


つまり、Aの中に×3は


675+225+75+25+8+2=1010個


ある。

同じように、Aの中に×5は


5|2025

5|  405 個

5|    81 個

5|    16 個

         3 個


405+81+16+3=505個


ある。

Aの中に×3は1010個、×5は505個あることがわかった。

Aが2025で割れるためにはAの中に{×3×3×3×3×5×5}が何セットあるか調べればいい。

×3は4個、×5は2個で1セットだから


1010÷4=252セット

505÷2=252セット


両方とも252セットになった。セット数が一致しない場合は少ない方に合わせるんだよ。


Aの中に{×3×3×3×3×5×5}が252セットある。

⇒ Aは2025で252回割れる


252回目までは商が整数で割り切れて、253回目で商が整数でなくなり割り切れなくなる。


よって、答えは252となる。


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数の性質7。

 【 問題 】3~4年生向け

Aは3~99の3の倍数を掛け合わせた数です。


3 × 6 × 9 ×・・・× 93 × 96 × 99 = A


Aは一の位から0が何個並びますか。


【 解答 】

学力が上に抜けている子なんてごくわずか。正しい判断のできる大人を信じてついていけるなら中学受験は戦えるはず。自分に打ち克って実力を蓄えて上位層の背中の見える位置で戦おう。では、いきます。


10=2×5だから、2の倍数の個数と5の倍数の個数を調べればいいんだけど、個数の少ない5の倍数を調べてあげる。2の倍数は沢山あって余るから、5の倍数だけを数えるんだ。


3の倍数を並べてるんだから、この中にある5の倍数は15の倍数だ。個数が少なそうだから羅列してみる。


15、30、45、60、75、90


6個あるね。30、60、90は0がついてるし、15、45、75も2の倍数と掛け合わせれば0を作れる。


5の倍数は2の倍数と掛け合わせることで10の倍数になって0を作る。


0の個数=×5の個数


ここで注意なんだけど、75=3×5×5だから×5が2個入ってる、そう、25の倍数には×5が2個入ってるから0を2個作れる。


できました☆


Aの中に5の倍数は


15(3×5

30(2×3×5

45(3×3×5

60(2×2×3×5

75(3×5×5)← 25の倍数!

90(2×3×3×5


の6個あるんだけど、75はさらにもう1個×5が入ってる、そう、つまり、6+1=7個の×5があるから0を7個作れる。


3 × 6 × 9 ×・・・× 93 × 96 × 99 = A、は一の位から0が7個並ぶんだ。


よって、答えは7個となる。


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