2025-01-07

数列3。

 【 問題 】4~5年生向け

Aさんは3の倍数を、Bさんは5の倍数を以下のように順番に足していきました。Aさんの和を▢、Bさんの和を△とします。

3+6+9+12+15+・・・= ▢ (Aさんの和)

5+10+15+20+25+・・・ = △ (Bさんの和)

AさんはBさんより5個多く数字を足しており、Aさんが最後に足した数字とBさんが最後に足した数字の差は25です。▢と△の和はいくつですか。


【 解答 】

3×5=15

25+15=40

40÷2=20個

20+5=25個

(3+3×25)×25÷2=975

(5+5×20)×20÷2=1050

975+1050=2025


3と5と20と25しか出てこない算数らしい問題だね。Aさんの数字の個数を無理やり5個減らしてBさんと同じ個数にすると、Aさんの最後の数字とBさんの最後の数字の差は40になることに気が付けば暗算だ。では、いきましょう。


Aさんの数字の個数を無理やり5個減らしてBさんと同じ個数にすると、Aさんの最後だった数字は3×5=15だけ減る。その15減らした数字はBさんの最後の数字よりも小さいね、だって、Aさんは3の倍数でBさんは5の倍数なんだから同じ個数を並べたとしたら最後の数字はBさんの方が大きいでしょ、この当たり前感覚で差が付いちゃうからここを頑張ろう。

15減らした数字はBさんの最後の数字よりも小さい、ということは、問題文にある差の25はA-B?B-A?どちらだろう。そう、もちろんB-Aだ、だって、Aさんの方が25大きかったとしたら15減らしてもBさんより25-15=10大きくなっちゃう、同じ個数を並べたら5の倍数のBさんの方が大きいのだからそれではおかしいね。


Aさんが最後に足した数字とBさんが最後に足した数字の差は25

⇒ B-A=25


ここを押さえればあとは簡単。

数字の個数をBさんにそろえるためにAさんの個数を5個減らす、5個減らすとAさんの最後の数字は15減る、すると、B-A=25の差がさらに広がる、そう、B-A=25+15=40になるんだ。


Bさんの個数にそろえた後の最後の数字の差

⇒ B-A=40


できました☆


3+  6+  9+12

5+10+15+20


同じ個数を並べた場合、最後の数字の差は2×個数になる。

上のように4個並べた場合は最後の数字の差は2×4=8になってるね。

Bさんの個数にそろえた後の最後の数字の差は40なんだから、Bさんは


40÷2=20個


の数字を足してたんだね。

Bさんが20個ならAさんは+5で25個の数字を足してる。


Aさんの最後の数字

= 25個目の数字

= 3×25=75

Bさんの最後の数字

= 20個目の数字

= 5×20=100


差は25にちゃんとなってるね。


▢=Aさんの和、△=Bさんの和を出そう、等差数列だから余裕だね。


▢=(3+  75)×25÷2=  975

△=(5+100)×20÷2=1050

▢+△=975+1050=2025


数字を入れてあげると


3+6+9+12+15+・・・+75=975

5+10+15+20+25+・・・ +100=1050

100-75=25

975+1050=2025


大丈夫だね!

よって、答えは2025となる。


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和差算6。

 【 問題 】3~4年生向け

異なる4個の整数A、B、C、Dがあり、小さい順にA、B、C、Dです。この4個の数字から2個ずつ取り出して足したところ、29、32、37、42、45の5通りの和ができました。A、B、C、Dはそれぞれいくつですか。


【 解答 】

ペンディング(保留)問題だね。4個から2個ずつ選ぶと6通りなのにおかしい!?から始めよう。では、いきます。


A、B、C、Dの4個の数字から2個ずつ取り出して足したものを小さい方から並べると次のようになる。


A+B

A+C

A+D

B+C

B+D

C+D


6通りの足し算ができるんだけど、A+DとB+Cの2つは大小関係が分からない

A+Dが大きいこともあれば、B+Cが大きいこともある、大小関係が決まらないから保留なんだ。

小学生は数字を適当にあてはめてA+D>B+C、A+D<B+Cのそれぞれの場合を確認して欲しい。

問題では6通りでなく5通りの和になったとある、そう、つまり、この保留のA+DとB+Cが同じだったんだ。

5通りの和を小さい方から順々に入れていくと下のようになる。

A+B=29

A+C=32

A+D=37

B+C=37

B+D=42

C+D=45


できました☆


A+B=29

A+C=32

⇒ C-B=3


この最初の2式からBとCの差を読み取って和差算に持ち込む。


B+C=37

C-B=  3

B=17C=20


BとCがわかればどの式からでもAとDがわかるね。


A+B=29

B=17

A=12

B+D=42

B=17

D=25


数字を入れて確認してみると


12+17=29

12+20=32

12+25=37

17+20=37

17+25=42

20+25=45


6通りでなくて5通りの和にちゃんとなってるね。

よって、答えはA=12B=17C=20D=25となる。


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