2024-12-19

速さ4。

 【 問題 】4年生向け

A君とB君とC君の3人がそれぞれ9時、9時10分、9時25分に学校を出発して市役所に歩いて向かいました。C君は9時50分にA君に追いつき、B君とC君は10時に市役所に着きました。

(1) A君は何時に市役所に着きましたか。

(2) B君は何時にA君に追いつきましたか。


【 解答 】

線分図を書いて解いてもいいけど書かなくても大丈夫そうだから、今回は線分図なしでやってみます。想像を逞しく、5年生までには暗算でやれるようにね。では、いきましょう。

(1)

C君はA君に9時50分に追いついた、それまでにA君は50分、C君は25分を歩いてるんだ。同じ場所からスタートして、A君は50分、C君は25分を歩いて追いつき追いつかれたんだ。そう、つまり、同じ距離を進むのにA君は50分、C君は25分かかったんだね。式にすると


A×50分=C×25分

⇒ A君の速さ:C君の速さ=1:2


となる。そう、逆比だね、A君は遅いから50分かかった、C君は速いから25分かかった、時間の逆比が速さの比だ。

できました☆

C君は学校から市役所まで35分かかってる、じゃあ、A君は何分かかるのか?そう、速さの比が1:2なんだからかかる時間の比は2:1、C君の2倍かかるんだ。


35分×2=70分


A君は学校から市役所まで70分かかるから


9時+70分=10時10分


に市役所に着く。

よって、答えは10時10分となる。


もちろん、C君がA君に追いついた地点から考えてもいい。こっちの方が少し楽かな、どっちも良いね。C君がA君に追いつきました、そこからC君は10分で市役所に着いた。C君が10分かかる距離をA君は10分×2=20分かかる。


9時50分+20分=10時10分


よって、答えは10時10分となる。

(2)

(1)と同様に、B君とC君の速さの比を出してみよう。

学校から市役所までの同じ距離を、B君は50分、C君は35分かかった。式にすると


B×50分=C×35分

⇒ B君の速さ:C君の速さ=7:10


となる。そう、さっきと同じ逆比だね。これでA君とB君とC君の速さの比が分かる。


A:C=1:2

B:C=7:10

A:B:C=5:7:10


そう、連比だね。C君の速さの2と10を、2を×5して10に揃えてあげたんだね。

A君の速さとB君の速さの比が5:7と分かった。

速さの比が5:7ということは、同じ距離を進むのにかかる時間の比は7:5だね、逆比だ。

できました☆

A君がB君に追いつかれるまでに、A君はB君より10分たくさん歩いてる、そう、つまり、同じ距離(学校から追いつかれた地点までの距離)を進むのにA君の方が10分多くかかってるんだ。


A君のかかる時間=⑦

B君のかかる時間=⑤

とすると、その差の②が10分なんだ。


②=10分

⇒ ⑦=35分、⑤=25分


A君は9時に出発して35分でB君に追いつかれる、B君は9時10分に出発して25分でA君に追いつく。


9時+35分=9時10分+25分=9時35分


に追いつき追いつかれるんだ。

よって、答えは9時35分となる。


もう1つ、別の解き方もしてみようか。何故かと言うと、線分図を書くときにA君を10分の距離だけ先に進めて書く場合がある。A君が先に10分進んだ距離をB君が追いかける、そう、追いかけ算だね。

ここで


A君の分速=⑤

B君の分速=⑦


とおいてみよう。

A君は9時、B君は9時10分に出発してるから、A君の方が10分だけ先に進んでる。A君の分速を⑤としたから


⑤×10分=㊿


9時10分の時点でA君は㊿の距離だけ先に進んでる。この㊿の距離をB君が分速⑦の速さで追いかけるんだ。

できました☆

A君の分速は⑤、B君の分速は⑦なんだから、1分で②の距離を縮める。㊿の距離を縮める=追いつくためには


㊿÷②=25分


かかる。B君はA君に25分で追いつくんだから


9時10分+25分=9時35分


9時35分にA君とB君は同じ地点にいる。A君が35分かかった距離を、B君は25分かかったんだ。かかった時間の比は35分:25分=7:5で、速さの比5:7の逆比になってるね!

よって、答えは9時35分となる。


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