2024-12-26

速さ5。

 【 問題 】4~5年生向け

スタートからゴールまで42.195kmを走ります。前半の21.0975kmを時速12.6km、後半の21.0975kmを時速▢kmで走ると、42.195kmを時速14.7kmで走るのと同じタイムになります。▢に入る数字はいくつですか。


【 解答 】

いわゆる調和平均の問題、理屈は分かっていても数字に強くないと簡単にはいかないと思う。では、いきましょう。


たとえば、前半を時速4km、後半を時速12kmだと全体を時速6kmと同じことになる。距離は関係ないんだ。何kmであろうと、前半=時速4km、後半=時速12kmだと全体=時速6kmになる。

検証しよう。

< 前半=時速4km、後半=時速12kmの場合 >

・前半=後半=12kmとすると、前半にかかる時間=3h、後半にかかる時間=1h

⇒ 全体=24kmを3+1=4hだから24÷4=6で時速6km

・前半=後半=24kmとすると、前半にかかる時間=6h、後半にかかる時間=2h

⇒ 全体=48kmを6+2=8hだから48÷8=6で時速6km

距離が何kmであっても、前半=時速4km、後半=時速12kmだと全体=時速6kmになる。


問題文に戻ると


前半=時速12.6km、後半=時速▢km、全体=時速14.7km


と書いてある。

そう、前半=後半=21.0975kmでなくても何kmでもいいんだ。

だから、距離を21.0975kmはやめて、もっと計算が楽な数字にしてあげよう。

12.6でも14.7でも割れる数字がいい、そう、最小公倍数だ。

126と147の最小公倍数=882(126と147は差の21で割れるよ!)だから、小数点をつけて、前半=後半=88.2kmにしてあげよう。


前半にかかる時間=88.2÷12.6=7h

全体にかかる時間=88.2×2÷14.7=12h

⇒ 後半にかかる時間=12-7=5h


できました☆

後半=88.2kmを5hなんだから


88.2÷5=17.64km/h


後半は時速17.64kmになるね。


僕はこの解き方がベストだと思うけど、最小公倍数が楽になる方もやってみようか。


前半=時速12.6km、後半=時速▢km、全体=時速14.7km


時速12.6km:時速14.7km=6:7、そう、÷2.1をしてあげると6と7になる。だから無理やり時速12.6kmと時速14.7kmを時速6kmと時速7kmにする。


前半=時速6km、後半=時速▢km、全体=時速7km


これで▢を出してあげて、その▢に×2.1をして元に戻してあげればいいね。

6と7の最小公倍数は42だから、前半=後半=42kmにしてあげよう。


前半にかかる時間=42÷6=7h

全体にかかる時間=42×2÷7=12h

⇒ 後半にかかる時間=12-7=5h

後半=42kmを5hだから

42÷5=8.4km/h

÷2.1をしてたから元に戻すために×2.1をして

8.4×2.1=17.64km/h


さっきと同じ時速17.64kmになるね。

よって、答えは17.64となる。


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