【 問題 】5年生向け
A社は2025年で創立100周年を迎えます。
2025年は令和7年ですが、もし昭和が続いていたとしたら2025年は昭和100年になります。
2025年を西暦、昭和や令和を和暦と言います。
もし仮に昭和が続いていたとして、昭和2年~昭和100年の間に、西暦と和暦の最大公約数が1となる年は何回ありますか。
たとえば、令和であれば、2020年は令和2年で2020と2の最大公約数は2、2021年は令和3年で2021と3の最大公約数は1となります。
【 解答 】
2025-100=1925
1925=5×5×7×11
100÷5=20
100÷7=14
100÷11=9
100÷35=2
100÷55=1
100÷77=1
20+14+9-(2+1+1)=39
99-39=60回
前にやった問題と同じだね( Read more » cf.数の性質3 )。では、いきましょう。
西暦と和暦の関係で変わらないものがある、そう、差だ。2025年が昭和100年だから、西暦と昭和の差は1925、これはどの年でも変わらない。
西暦-昭和=1925
この変わらない差の1925に着目する。
1925=5×5×7×11
差の1925は5の倍数でもあり7の倍数でもあり11の倍数でもある。
そう、つまり、昭和が5の倍数、7の倍数、11の倍数であると最大公約数が1ではなくなってしまう。
具体的な数字で確認してみよう。
昭和5年=西暦1930年
⇒ 最大公約数=5
昭和7年=西暦1932年
⇒ 最大公約数=7
昭和10年=西暦1935年
⇒ 最大公約数=5
昭和11年=西暦1936年
⇒ 最大公約数=11
昭和35年=1960年
⇒ 最大公約数=35
昭和が5の倍数、7の倍数、11の倍数だと最大公約数が1ではなくなる。
そう、たとえば、A-B=5の倍数だとすると、Bが5の倍数であればAも5の倍数になるってことなんだ。
西暦-昭和=1925
⇒ 西暦-昭和=5の倍数
⇒ 西暦-昭和=7の倍数
⇒ 西暦-昭和=11の倍数
1925は5の倍数、7の倍数、11の倍数だから、昭和が5の倍数、7の倍数、11の倍数だと西暦も5の倍数、7の倍数、11の倍数になって、最大公約数が1ではなくなる。
できました☆
昭和2年~昭和100年から、昭和が5の倍数、7の倍数、11の倍数であるものを取り除いてあげると、西暦と和暦の最大公約数が1のものが残る。
昭和が5の倍数
⇒ 100÷5=20回
昭和が7の倍数
⇒ 100÷7=14回
昭和が11の倍数
⇒ 100÷11=9回
これらは全て最大公約数が1ではない。
20+14+9=43回
これが全部なんだけど、油断してはいけない、重複がある。重複分は引いてあげないといけない。
35の倍数(5の倍数と7の倍数の重複)
⇒ 100÷35=2回
55の倍数(5の倍数と11の倍数の重複)
⇒ 100÷55=1回
77の倍数(7の倍数と11の倍数の重複)
⇒ 100÷77=1回
43-2-1-1=39回
この39回は最大公約数が1ではない。昭和2年~昭和100年は99回だから
99-39=60回
この60回が最大公約数が1なんだね。
よって、答えは60回となる。
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