2025-06-05

つるかめ算9。

 【 問題 】4~5年生向け

Aさん、Bさん、Cさんの3人が1対1の対戦方式で、AとB➔AとC➔BとC➔AとB➔AとC➔BとC➔・・・の順に3人が同じ回数になるように討論します。1回目の討論は8時30分にスタートし、1回の討論にかかる時間は10分で、討論と討論の間には5分の休けいをはさみます。討論の内容は審査され、勝敗がついた場合は、勝ちと判定された者が+9点、負けと判定された者が+1点され、引き分けの場合は、両者とも+5点されます。はじめの3人の持ち点はそれぞれ10点で、すべての討論が終わったときの3人の持ち点は、Aさんが52点、Bさんが48点、Cさんが80点でした。また、Aさんは引き分けがありませんでした。

(1)討論が終わったのは何時何分ですか。

(2)Aさんは何勝何敗でしたか。

(3)Aさんの負け数と、BさんとCさんの負け数の合計が同じでした。Cさんは何勝何敗何分けでしたか。


【 解答 】

問題文が若干長いけど、内容は3年生4年生でやるじゃんけんの問題と同じだから、読めるはず!解けるはず!と前向きに取り組もう。では、いきます。


(1)

討論を1回すると3人の持ち点は10点増えるんだ。


勝敗がついた場合

⇒ 勝ち+9点、負け+1点、合計+10点

引き分けの場合

⇒ 両者とも+5点、合計+10点


勝敗がつこうが引き分けだろうが、どちらにせよ討論を1回すると+10点になる


はじめの3人の持ち点=10×3=30点

討論後の3人の持ち点=52+48+80=180点

⇒ 180-30=150点


討論を何回かしたら150点増えた。討論を1回するごとに10点増える。


150÷10=15回


そう、討論を15回したんだね。


できました☆


A-B 5分 A-C 5分 B-C 5分 A-B 5分 ・・・


討論の10分が15回と、休けいの5分が14回

⇒ 10×15+5×14=220分=3時間40分


8:30+3時間40分=12:10


よって、答えは12時10分となる。


(2)

A-B A-C B-C

A-B A-C B-C

A-B A-C B-C

A-B A-C B-C

A-B A-C B-C


15回討論をしたんだけど、そのうちAさんは何回討論したんだろう?そう、上の羅列を見ても分かるとおり10回だね。AさんもBさんもCさんも10回ずつ討論したんだ。


15回の討論

⇒ 討論は2人でする

⇒ 15×2=30人

⇒ AもBもCも同じ回数なんだから÷3する

⇒ 30人÷3人=10回


Aさんは10回討論して、52-10=42点増えたんだ。


できました☆


Aさんは引き分けがなく、10回のうち何回か勝って42点増えた


9×10=90点

10回全部勝ったとすると90点増える、でも、実際は42点増えた。

90-42=48点

48点多過ぎる、だから、差の9-1=8点で割って負け数を出してあげる。

48÷(9-1)=6回

( Read more » cf.つるかめ算2 )


Aさんは10回のうち6回負けたんだ。勝ったのは10-6=4回だね。


よって、答えは4勝6敗となる。


(3)

Cさんで攻めてみる。


Cさんの勝ち=▢回

Cさんの負け=△回

Cさんの引き分け=〇回


回数

▢+△+〇=10

増えた点数

▢×9+△×1+〇×5=80-10=70


並べてみる。


▢+△+〇=10

▢×9+△+〇×5=70


下の式から上の式を引いてあげる。


▢×8+〇×4=60

▢×2+〇=15


そう、不定方程式だね。

( Read more » cf.数の性質10 )


 ▢×2+〇=15

⇒(▢、◯)=(7、1)(6、3)(5、5)(4、7) ・・・ 10回を超えたらダメ!

⇒(▢、△、◯)=(7、2、1)(6、1、3)(5、0、5)


順々にあてはめると上のようになるね。

Cさんの勝ち、負け、引き分けのパターンは3通りある。この3通りのどれかがわかんないから、1つずつ見ていく。


(勝、負、分)

⇒ A(4、6、0)、C(7、2、1)

このとき、Bさんの勝ち、負け、引き分けはどうなるか。

AとCを合計してみる。

A+C(4+7、6+2、0+1)=(11、8、1)

Cの引き分け1回の相手がBなのはいいね。

あと、3人の勝ち数と負け数は同じにならないといけない。ということは、Bは勝ち数よりも負け数が11-8=3回多くなるんだ。


Bの10回のうち1回は引き分け、残りの9回について、勝ち数よりも負け数が3回多い。

⇒ (9-3)÷2=3回の勝ち、9-3=6回の負け

⇒ Bは3勝6敗1分け


並べてみる。


(勝、負、分)

⇒ A(4、6、0)、B(3、6、1)、C(7、2、1)


残念、Aの負け数=BとCの負け数の合計、になってない。6+2は6じゃないね。


次にいく、C(6、1、3)の場合だ。

(勝、負、分)

⇒ A(4、6、0)、C(6、1、3)

⇒ A+C(10、7、3)


Bの10回のうち3回は引き分け、残りの7回について、勝ち数よりも負け数が10-7=3回多い。

⇒ (7-3)÷2=2回の勝ち、7-2=5回の負け

⇒ Bは2勝5敗3分け


(勝、負、分)

A(4、6、0)、B(2、5、3)、C(6、1、3)


やった、Aの負け数=BとCの負け数の合計、になってる!6=5+1、なってるね!


念のため、C(5、0、5)の場合もやってみる。


(勝、負、分)

⇒ A(4、6、0)、C(5、0、5)

⇒ A+C(9、6、5)


Bの10回のうち5回は引き分け、残りの5回について、勝ち数よりも負け数が9-6=3回多い。

⇒ (5-3)÷2=1回の勝ち、5-1=4回の負け

⇒ Bは1勝4敗5分け


(勝、負、分)

⇒ A(4、6、0)、B(1、4、5)、C(5、0、5)


Aの負け数=BとCの負け数の合計、になってないね。4+0は6じゃないね。


まとめてみる。


Aさんは4勝6敗、10+9×4+1×6=52点

Bさんは2勝5敗3分け、10+9×2+1×5+5×3=48点

Cさんは6勝1敗3分け、10+9×6+1×1+5×3=80点


よって、答えは6勝1敗3分けとなる。


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