2025-06-10

和差算8。

【 問題 】5年生向け

小さい順にA、B、C、D、Eの5個の整数があり、次のことがわかってます。

  • (A+B+C)-(D+E)=1
  • (C+D+E)-(A+B)=65
  • A+B+D+E=110
  • E=A×3
Bはいくつですか。


【 解答 】

立式で突破できないなら理屈で頑張る。頑張れる子であれば受験算数は戦える。では、いきましょう。


少し寄り道しようか。

兄が弟より80円多く持ってます、兄が弟に50円あげるとどうなる?

そう、兄と弟が逆転して、弟が兄より20円多くなるね。

兄は50円減って、弟は50円増えるから、2人の差は100円縮まる。兄は80円だけ多かったのが逆転されて、弟は兄より100-80=20円多くなるんだ。

この当たり前感覚が算数のできる・できないを左右する。


(A+B+C)-(D+E)=1

(C+D+E)-(A+B)=65


これも同じことで、A+B+CがD+EにCをあげたら、1だけ大きかったのが逆転されて、C+D+Eの方が65だけ大きくなったんだ。


A+B+CはCが減って、D+EはCが増えて、差は1+65=66が縮まった。

そう、つまり、C×2=66なんだ。


C×2=66

⇒ C=33


A+B+CはC=33減って、D+EはC=33増えて、33×2=66縮まる。

A+B+CがD+Eよりも1だけ大きかったのが、C=33をあげることで逆転されて、C+D+EがA+Bよりも65だけ大きくなった。


C=33を出してしまえばあとちょっとだ。


C=33

(C+D+E)-(A+B)=65

⇒ (33+D+E)-(A+B)=65

(D+E)-(A+B)=32



D+EとA+Bの差がわかった。

D+EとA+Bの和は問題文に書いてあるから和差算に持ち込む。


(A+B)+(D+E)=110

(D+E)-(A+B)=32

⇒ A+B=39、D+E=71


ここでD+E=71に着目する。


C=33

D+E=71

C<D<E

⇒ D=34、E=71-34=37

もしくは

⇒ D=35、E=71-35=36


そう、DはC=33より大きいのだから、Dは34以上だね。

D=34だとすると、E=71-34=37になる。

D=35だとすると、E=71-35=36になる。

D=36だとすると、E=71-36=35で✖、EはDより大きいのに小さくなってしまうからダメだね。

D=34、E=37

もしくは

D=35、E=36


問題文にE=A×3とあるから、Eは3の倍数。ということは、E=37はダメで、E=36で確定する。


できました☆


C=33、D=35、E=36

E=A×3

A+B=39

A=36÷3=12B=39-12=27



まとめてみる。


A=12

B=27

C=33

D=35

E=36

(12+27+33)-(35+36)=1

(33+35+36)-(12+27)=65

12+27+35+36=110

36=12×3


よって、答えは27となる。


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