【 問題 】5年生向け
小さい順にA、B、C、D、Eの5個の整数があり、次のことがわかってます。
- (A+B+C)-(D+E)=1
- (C+D+E)-(A+B)=65
- A+B+D+E=110
- E=A×3
【 解答 】
立式で突破できないなら理屈で頑張る。頑張れる子であれば受験算数は戦える。では、いきましょう。
少し寄り道しようか。
兄が弟より80円多く持ってます、兄が弟に50円あげるとどうなる?
そう、兄と弟が逆転して、弟が兄より20円多くなるね。
兄は50円減って、弟は50円増えるから、2人の差は100円縮まる。兄は80円だけ多かったのが逆転されて、弟は兄より100-80=20円多くなるんだ。
この当たり前感覚が算数のできる・できないを左右する。
(A+B+C)-(D+E)=1
(C+D+E)-(A+B)=65
これも同じことで、A+B+CがD+EにCをあげたら、1だけ大きかったのが逆転されて、C+D+Eの方が65だけ大きくなったんだ。
A+B+CはCが減って、D+EはCが増えて、差は1+65=66が縮まった。
そう、つまり、C×2=66なんだ。
C×2=66
⇒ C=33
A+B+CはC=33減って、D+EはC=33増えて、33×2=66縮まる。
A+B+CがD+Eよりも1だけ大きかったのが、C=33をあげることで逆転されて、C+D+EがA+Bよりも65だけ大きくなった。
C=33を出してしまえばあとちょっとだ。
C=33
(C+D+E)-(A+B)=65
⇒ (33+D+E)-(A+B)=65
⇒ (D+E)-(A+B)=32
D+EとA+Bの差がわかった。
D+EとA+Bの和は問題文に書いてあるから和差算に持ち込む。
(A+B)+(D+E)=110
(D+E)-(A+B)=32
⇒ A+B=39、D+E=71
ここでD+E=71に着目する。
C=33
D+E=71
C<D<E
⇒ D=34、E=71-34=37
もしくは
⇒ D=35、E=71-35=36
そう、DはC=33より大きいのだから、Dは34以上だね。
D=34だとすると、E=71-34=37になる。
D=35だとすると、E=71-35=36になる。
D=36だとすると、E=71-36=35で✖、EはDより大きいのに小さくなってしまうからダメだね。
D=34、E=37
もしくは
D=35、E=36
問題文にE=A×3とあるから、Eは3の倍数。ということは、E=37はダメで、E=36で確定する。
できました☆
C=33、D=35、E=36
E=A×3
A+B=39
⇒ A=36÷3=12、B=39-12=27
まとめてみる。
A=12
B=27
C=33
D=35
E=36
(12+27+33)-(35+36)=1
(33+35+36)-(12+27)=65
12+27+35+36=110
36=12×3
よって、答えは27となる。

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