2025-03-10

面積13。

 【 問題 】5年生向け



2つの線ℓとmがあり、三角形ABCは∠A=90°、AB=5㎝、BC=13㎝、CA=12㎝の直角三角形で、ABはℓ上に、BCはm上にあります。

図のように、ℓとmがACとなす角を二等分する線が交わった点をDとします。

三角形DACの面積は何㎠ですか。


【 問題 】

中学で触れる傍心の問題だね。中学生で(高校生でも)傍心が苦手な子は多いから、小学生のうちから慣れておくのもいいかも。ただ、この問題で大事なのは三角形の合同だ、小学校では合同は5年生で習う。傍心は知る必要ないけど、三角形の合同はしっかりと理解すること。では、いきます。


三角形DACの面積が出せると問題にある。AC=12㎝はわかってる。

ここで鉄則を思い出そう。


鉄則3.ここの長さが出せるはず

( Read more » cf.面積3 )


ACの長さがわかってるから、△DACの面積を出すために、DからACに垂線を引いてあげる。

このDからACへの垂線が一番大事、ここの長さがわかるはずと引いてあげる。

それに伴って、Dから線ℓとmにも垂線を引いてあげる。

すると、次のような感じになる。




少しごちゃごちゃ感はあるけど、内容はとてもシンプルだから頑張ってみよう。

まずDFを引く、このDFは必ず出せるはず、そう思って引く、DFが出せないと△DACの面積は出せない。

それに伴って、DEとDGを引く。

なぜかというと、直角三角形の合同ができるからだ。


△DAFと△DAEは合同

△DCFと△DCGは合同


合同条件は、ともに、直角三角形の斜辺一鋭角相当だ。


△DAFと△DAEは合同

△DCFと△DCGは合同

DF=DE=DG、AF=AE、CF=CG

四角形EAFDは正方形


そうなんだ、実はACの長さはAE+CGなんだ。

少しずつ見えてきたね。

あと、DBも引く。

なぜかというと、ここでも直角三角形の合同ができるからだ。


△DBEと△DBGは合同


合同条件は、直角三角形の斜辺他一辺相当だ。


△DBEと△DBGは合同

BE=BG


ここで、CG=▢㎝とおく。


CG=▢㎝

BC=13㎝

BA=5㎝

BG=BE

AE=▢+8㎝


できました☆


CG=CF=▢㎝

AE=AF=▢+8㎝

AF+CF=AC

AC=12㎝

▢+8+▢=12

▢=2㎝

AE=10㎝

DF=10㎝


図形をよく見て、どことどこの長さが等しいかを確認するんだよ!

AC=AE+CG、目で追って確認してね!


△DACの面積

= AC×DF× 1/2

12㎝×10㎝× 1/2 = 60㎠


~ 直角三角形の合同条件 ~

斜辺一鋭角相等:斜辺と1つの鋭角がそれぞれ等しい。

斜辺他一辺相等:斜辺と他の1辺がそれぞれ等しい。


中学以降もずっと使うから、早めに当たり前にね!


よって、答えは60㎠となる。

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