2025-01-16

場合の数9。

 【 問題 】5~6年生向け

さいころを3回投げて出た目を順にa、b、cとします。a×b×cが6の倍数になるとき、a、b、cの組み合わせは何通りありますか。


【 解答 】

6×6×6=216

{1,2,4,5}4×4×4=64

{1,3,5}   3×3×3=27

{1,5}      2×2×2=  8

216-(64+27-8)=133通り


普通に厄介だと思う。これを小学生でスムーズにやれるなら、高校生になっての反復試行や確率漸化式なんて簡単なはず(君たちは相当にレベルの高いことをやっているんだ)。手応え=自信を持ちながらやっていこう。では、いきます。


積が6の倍数は正面からいくと面倒なことになる、だって、6が1個でもあれば6の倍数になるんだけど6が2個でも3個でもいいし、6がなくても3×偶数でいけるんだけど偶数には6も含まれるし、、そう、場合分けが大変になっちゃう。


正面からいくのが厄介なときは全体から引いてあげる。


全体-6の倍数でない=6の倍数


これを余事象という。

全体の通り数は6×6×6=216通りだね、ここから6の倍数でないものを引いてあげる。

6=2×3であることを意識して場合分けする。



6の倍数でない

【1】

3、6を含めない場合

a、b、cが{1、2、4、5}であれば積が6の倍数にはならない。

あれ?でも3が入っても×奇数ならいいのでは?と思うかもだけど、3が入る場合は次で考える。

a、b、cが{1、2、4、5}

4×4×4=64通り

【2】

3を含める(でも、偶数は含めない)=奇数だけの場合

a、b、cが{1、3、5}であれば積が6の倍数にはならない。

a、b、cが{1、3、5}

3×3×3=27通り



これで6の倍数でないものは全部なんだけど重複がある、そう、{1、5}だ。たとえば、【1】にも【2】にも(a、b、c)=(1、1、5)は含まれてしまってる。だから、その重複は引いてあげないとだ。


【1】【2】の重複

⇒ a、b、cが{1、5}

2×2×2=8通り


できました☆


6の倍数でない

64+27-8=83通り


これを全体の通り数から引いてあげると6の倍数の通り数が出せる。


216-83=133通り


さいころ3回は216通り、その216通りのうち、83通りは積が6の倍数でない、133通りは積が6の倍数。

よって、答えは133通りとなる。


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