2025-03-08

面積12。

 【 問題 】5年生向け



三角形ABCの辺上に、点D、点E、点F、点Gがあり、DEとGFは平行です。

BE=6㎝、EF=25㎝、FC=8㎝で、三角形DBEの面積が36㎠、三角形GFCの面積が40㎠です。

三角形ABCの面積は何㎠ですか。


【 解答 】

相似をひと通り学んで、相似比や面積比がしっかりと身についてから取り組もう。では、いきます。

まずは、DEとGFが平行だから、△DBE(底辺BE)と△GFC(底辺FC)の高さの比がDE:GFになる。


△DBEの面積

=36㎠

=6㎝×高さ× 1/2

⇒ 高さ=12㎝


△GFCの面積

=40㎠

=8㎝×高さ× 1/2

⇒ 高さ=10㎝


△DBEと△GFCの高さの比

⇒ 12㎝:10㎝=6:5

DE:GF=6:5


ここで鉄則を思い出そう。


鉄則2.平行線があれば相似を疑う

( Read more » cf.面積2 )


相似が出現するように補助線を引く。



上図のようにAを通りDEとGFに平行な補助線AHを引いてあげる。


△ABHと△DBE、△ACHと△GCF、2組の相似が出現した。


ここで、取り敢えず、AHの長さを⑥と⑤の最小公倍数の30でパッとおいてあげると記憶に残りやすいかもしれない。

どういうことかというと、、、


△ABHと△DBEは相似、ということは、⑥を ” 何倍か ” に拡大したらAHの長さになる。

同じように、△ACHと△GCFは相似、ということは、⑤を ” 何倍か ” に拡大したらAHになる。


その ” 何倍か ” にが、⑥と⑤の逆比の5:6なんだ。


⑥×▢=⑤×△=AH

⇒ ▢:△=5:6


つまり、DEとGFに5:6の割合でかけ算してあげるとAHの長さになる。

ということは、BEとCFに5:6の割合でかけ算してあげるとBH:CHが出せるんだ。


DE:AH=BE:BH

GF:AH=CF:CH


相似の対応する辺を意識してね!


BH:CH

=BE×5:CF×6

=6㎝×5:8㎝×6

5:8


できました☆


BH:CH=5:8

BC=6㎝+25㎝+8㎝=39㎝

⇒ BH=39㎝× 5/13=15㎝

⇒ CH=39㎝-15㎝=24㎝


BE=6㎝、FC=8㎝

BH=15㎝、CH=24㎝

⇒ △ABHの面積=36㎠× 25/4=225㎠

⇒ △ACHの面積=40㎠×9=360㎠


△ABCの面積

=△ABHの面積+△ACHの面積

=225㎠+360㎠=585㎠


長さの関係をまとめると下のような感じになる。



相似における長さの比、面積の比、当たり前になるまで反復しよう!

よって、答えは585㎠となる。


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2025-03-07

面積11。

 【 問題 】4年生向け



四角形ABCDは正方形です。

EとFは正方形ABCDの辺上にあり、AE:EB=1:1、DF:FC=1:2です。

AFとDEの交点がG、ECとFBの交点がHです。

四角形GEHFの面積は、正方形ABCDの面積の何倍ですか。


【 解答 】

相似や隣辺比の習い始めに解く基本問題だね。隣辺比は大学受験でも使えるからマスターしておこう!。では、いきます。


四角形GEHFは、正方形や平行四辺形のような名前がついた四角形でもないし、対角線が直交している四角形でもない。そういった四角形の面積を出すときは、分割して三角形にしてあげるか、全体から引いてあげるかのどちらかだ。


ここでは、GHに補助線を引いて、隣辺比で解いてみる。

GHに補助線を引くと四角形GEHFが2つの三角形に分割される。


四角形GEHF

=△GFH+△GEH


△GFHは△AFBに着目して隣辺比△GEHは△DECに着目して隣辺比で攻める。手を動かすのではなくて目で追うんだよ!



△AFBの面積=正方形ABCDの面積× 1/2

AG:GF=3:2

BH:HF=3:4

⇒ △GFHの面積=正方形ABCDの面積× 1/2× 2/5× 4/7

△GFHの面積=正方形ABCDの面積× 4/35


△DECの面積=正方形ABCDの面積× 1/2

DG:GE=2:3

CH:HE=4:3

⇒ △GEHの面積=正方形ABCDの面積× 1/2× 3/5× 3/7

△GEHの面積=正方形ABCDの面積× 9/70


できました☆


四角形GEHF

=△GFH+△GEH

=正方形ABCD× 4/35+正方形ABCD× 9/70

正方形ABCD× 17/70


AB=DCだから、AE:EB=3:3、DF:FC=2:4、にして揃えてあげて、3:2の三角形の相似と3:4の三角形の相似を確認するんだよ!


よって、答えは17/70倍となる。


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2025-03-05

単位換算1。

 【 問題 】2~3年生向け

お米の質量の単位に俵(ひょう)があります。1俵は60kgです。

面積の単位に反(たん)があります。1反はおよそ10a(10アール)で、10aあたりの収穫量(kg)を反収(たんしゅう)と言います。

ある稲作農家は0.08㎢の水田から1060俵のお米を収穫しました。反収は何kgですか。


【 解答 】

俵とか反とか、馴染みがないとややこしいね。問題文に書いてあるとおりに計算しよう。では、いきましょう。


1㎢

=1000m×1000m

=1000000㎡(100万㎡)

=10000a(1万a)


1aは100㎡だね、きちんと覚える。


1㎢=10000a

⇒ 0.08㎢=800a


800aは8haだよ、8haの水田は広いね😆!


1俵=60kg

⇒ 1060俵=63600kg


できました☆


800aで63600kgのお米が収穫できた。


800a=63600kg

10a=795kg


反収795kgは驚異的だね😲!


1㎢=100ha

1ha=100a

1a=100㎡


全部をきちんと覚えるんだよ😎!


よって、答えは795kgとなる。


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2025-03-04

日暦算6。

 【 問題 】2~3年生向け

Aさんは月曜日と水曜日と金曜日の朝に読書をすることにしました。

1回目の読書が3月5日の水曜日だとすると、50回目の読書は何月何日の何曜日ですか。


【 解答 】

全部を書き出してもいけそうな問題だね。では、いきましょう。



上の図を見ながら考えてみよう。

最初の週の2回(3/5と3/7)を50回から引いてあげる。


50-2=48回


48回を週に3回だから


48÷3=16週


あと16週ちょうどで50回目になる。

そう、最初の1週目から数えて17週目の最後の金曜日が50回目なんだ。

できました☆

17週目の金曜日ということは


3/7(金)の16週間後


が50回目になる。植木算みたいに間の数を確認してね。


3/7の16週間後

= 3/7 + 7×16日

= 3/7 + 112日

= 3/119

= 4/88

= 5/58

6/27


( Read more » cf.日暦算1 )


よって、答えは6月27日の金曜日となる。


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2025-03-02

速さ11。

 【 問題 】4年生向け

兄と弟がA地点を同時にスタートし、A地点とB地点を走って往復します。

兄が先にB地点を折り返し、B地点から150mのところで弟とすれ違いました。兄がA地点に戻ったとき、弟はA地点まであと528mのところを走っていました。

A地点とB地点は何mの距離がありますか。


【 解答 】

差はどんどん広がっていくんだね( Read more » cf.速さ7 )。なるべく早いうちに慣れて欲しい問題です。では、いきましょう。


兄が往復したとき、弟との差は528m

兄がB地点についたとき、弟との差は528m× 1/2=264m


ここがすべて。ここの理解を頑張るんだ。

2倍の距離を進めば、差だって2倍になる。そう、差はどんどん広がっていくんだ。

だから、兄がA地点に戻ってきたときの差が528mであれば、兄がB地点についたときの差はその半分の264mなんだ。



上の簡単な線分図を見て欲しい。

兄がB地点についたとき、弟はB地点まであと264mのところにいる。

ここから出会い算を考えるんだ。

兄がB地点を折り返して150mのところで出会ったとある。ということは、264mのうち、150mを兄が、264-150=114mを弟が進んで出会ったんだ。


兄の速さ:弟の速さ

= 150m:114m

= 25:19


一応、速さの比もきちんと考えておこうか。


同じ時間で進む距離比が25:19

⇒ 速さの比も25:19


ここで、兄が進んだ往復の距離を㉕とすると、その間に弟は⑲の距離を進むことになる。

くり返そう。

兄が㉕の距離を進んでA地点に戻ってきた、そのとき、弟は⑲の距離を進んでいる。つまり、弟はA地点まであと㉕-⑲=⑥の距離のところにいるんだ。

できました☆


⑥=528m

⇒ ㉕=2200m


㉕は往復の距離だから、片道のAB間の距離は


2200m × 1/2 = 1100m


となる。

まとめると


528m× 1/2=264m

264m-150m=114m

150m:114m=25:19

25-19=6

528m× 25/6=2200m

2200m× 1/2=1100m


距離比から速さ比を考えてワンクッションおく、その速さ比から再び距離比を考える形がいいと思う。1つ1つを丁寧に説明できるようにしよう。

よって、答えは1100mとなる。


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2025-03-01

流水算1。

 【 問題 】4年生向け

同じ性能の遊覧船Aと遊覧船Bがあり、川の上流地点Pと下流地点Qの間を2往復します。

PとQは1600mの距離があり、AとBはPとQに到着するごとに1分間停止します。

AはQから、BはPから同時に出発し、1回目にAとBが出会った場所はQから600mの場所でした。また、AとBが2回目に出会ったのは出発してから17分20秒後でした。

AとBが3回目に出会うのは出発してから何分何秒後ですか。


【 解答 】

ダイヤグラムを書くことが多いけど、ここでは書かずにやってみよう。慣れてしまえば流れるように解けるはず。では、いきましょう。


大事なのは2点だけ。


1点目

AとBは同時に出発してるのだから、1往復したら同時に戻ってくる。

2点目

上り600mと下り1600-600=1000mにかかる時間は同じ。


単純な問題を複雑に考えてはダメ、当たり前感覚が一番大事。


2回目に出会う地点はすぐわかる。そう、2回目に出会う地点は上流のPから600mのところだ。

だって、同時に戻って来るんでしょ?。2回目に出会いました、そこからAは1000mを下って、Bは600mを上って同時に戻るんだ。上の2点目をよく考えるんだよ。



くり返そう。

2回目に出会った地点から、同じ時間をかけて出発地点に戻るんだ。ということは、2回目に出会った地点から、Aは1000mを下って、Bは600mを上って出発地点に戻るんだ。

これがわかったらあとはもう簡単だ。


上りの速さ:下りの速さ

=600m:1000m

=3:5

⇒ 同じ距離を進むのにかかる時間は逆比

⇒ PQ間の上りにかかる時間:PQ間の下りにかかる時間=5:3


ここではAに着目して考えてみる。

Aは1600mを上って、1分停止して、600mを下って17分20秒だ。

停止の1分を引くと16分20秒、これが1600mを上って600mを下るのにかかった時間だ。

1600mの上りと下りにかかる時間の比は5:3だった。

ということは、1600mの上りと600mの下りにかかる時間の比は


5 : 3× 600/1600

= 5 : 3× 3/8

= 40:9


となる。

1600mの上りにかかる時間は


16分20秒× 40/49

= 980秒× 40/49

= 800秒

= 13分20秒


となる。

1600mの下りにかかる時間は


800秒× 3/5

= 480秒

= 8分


となる。

600mの上りにかかる時間は


800秒× 600/1600

= 300秒

= 5分


となる。

できました☆

Aは


1600m上って、Pで1分停止して、1600m下って、Qで1分停止して、600m上って


Bと3回目に出会うんだ。


1600m上り=13分20秒

1分停止

1600m下り=8分

1分停止

600m上り=5分

⇒ 13分20秒+1分+8分+1分+5分=28分20秒


こういった単純な問題でダイヤグラムを書く練習をしてみると良いね!(ただ、多くの受験生にとってはダイヤグラムは不要だけどね)

また、上りと下りの速さを出すのもいいね!


よって、答えは28分20秒となる。



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