【 問題 】4~5年生向け
Aさん、Bさん、Cさんの3人が1対1の対戦方式で、AとB➔AとC➔BとC➔AとB➔AとC➔BとC➔・・・の順に3人が同じ回数になるように討論します。1回目の討論は8時30分にスタートし、1回の討論にかかる時間は10分で、討論と討論の間には5分の休けいをはさみます。討論の内容は審査され、勝敗がついた場合は、勝ちと判定された者が+9点、負けと判定された者が+1点され、引き分けの場合は、両者とも+5点されます。はじめの3人の持ち点はそれぞれ10点で、すべての討論が終わったときの3人の持ち点は、Aさんが52点、Bさんが48点、Cさんが80点でした。また、Aさんは引き分けがありませんでした。
(1)討論が終わったのは何時何分ですか。
(2)Aさんは何勝何敗でしたか。
(3)Aさんの負け数と、BさんとCさんの負け数の合計が同じでした。Cさんは何勝何敗何分けでしたか。
【 解答 】
問題文が若干長いけど、内容は3年生4年生でやるじゃんけんの問題と同じだから、読めるはず!解けるはず!と前向きに取り組もう。では、いきます。
(1)
討論を1回すると3人の持ち点は10点増えるんだ。
勝敗がついた場合
⇒ 勝ち+9点、負け+1点、合計+10点
引き分けの場合
⇒ 両者とも+5点、合計+10点
勝敗がつこうが引き分けだろうが、どちらにせよ討論を1回すると+10点になる。
はじめの3人の持ち点=10×3=30点
討論後の3人の持ち点=52+48+80=180点
⇒ 180-30=150点
討論を何回かしたら150点増えた。討論を1回するごとに10点増える。
150÷10=15回
そう、討論を15回したんだね。
できました☆
A-B 5分 A-C 5分 B-C 5分 A-B 5分 ・・・
討論の10分が15回と、休けいの5分が14回
⇒ 10×15+5×14=220分=3時間40分
8:30+3時間40分=12:10
よって、答えは12時10分となる。
(2)
A-B A-C B-C
A-B A-C B-C
A-B A-C B-C
A-B A-C B-C
A-B A-C B-C
15回討論をしたんだけど、そのうちAさんは何回討論したんだろう?そう、上の羅列を見ても分かるとおり10回だね。AさんもBさんもCさんも10回ずつ討論したんだ。
15回の討論
⇒ 討論は2人でする
⇒ 15×2=30人
⇒ AもBもCも同じ回数なんだから÷3する
⇒ 30人÷3人=10回
Aさんは10回討論して、52-10=42点増えたんだ。
できました☆
Aさんは引き分けがなく、10回のうち何回か勝って42点増えた。
9×10=90点
10回全部勝ったとすると90点増える、でも、実際は42点増えた。
90-42=48点
48点多過ぎる、だから、差の9-1=8点で割って負け数を出してあげる。
48÷(9-1)=6回
⇒( Read more » cf.つるかめ算2 )
Aさんは10回のうち6回負けたんだ。勝ったのは10-6=4回だね。
よって、答えは4勝6敗となる。
(3)
Cさんで攻めてみる。
Cさんの勝ち=▢回
Cさんの負け=△回
Cさんの引き分け=〇回
回数
▢+△+〇=10
増えた点数
▢×9+△×1+〇×5=80-10=70
並べてみる。
▢+△+〇=10
▢×9+△+〇×5=70
下の式から上の式を引いてあげる。
▢×8+〇×4=60
⇒ ▢×2+〇=15
そう、不定方程式だね。
⇒( Read more » cf.数の性質10 )
▢×2+〇=15
⇒(▢、◯)=(7、1)(6、3)(5、5)(4、7) ・・・ 10回を超えたらダメ!
⇒(▢、△、◯)=(7、2、1)(6、1、3)(5、0、5)
順々にあてはめると上のようになるね。
Cさんの勝ち、負け、引き分けのパターンは3通りある。この3通りのどれかがわかんないから、1つずつ見ていく。
(勝、負、分)
⇒ A(4、6、0)、C(7、2、1)
このとき、Bさんの勝ち、負け、引き分けはどうなるか。
AとCを合計してみる。
A+C(4+7、6+2、0+1)=(11、8、1)
Cの引き分け1回の相手がBなのはいいね。
あと、3人の勝ち数と負け数は同じにならないといけない。ということは、Bは勝ち数よりも負け数が11-8=3回多くなるんだ。
Bの10回のうち1回は引き分け、残りの9回について、勝ち数よりも負け数が3回多い。
⇒ (9-3)÷2=3回の勝ち、9-3=6回の負け
⇒ Bは3勝6敗1分け
並べてみる。
(勝、負、分)
⇒ A(4、6、0)、B(3、6、1)、C(7、2、1)
残念、Aの負け数=BとCの負け数の合計、になってない。6+2は6じゃないね。
次にいく、C(6、1、3)の場合だ。
(勝、負、分)
⇒ A(4、6、0)、C(6、1、3)
⇒ A+C(10、7、3)
Bの10回のうち3回は引き分け、残りの7回について、勝ち数よりも負け数が10-7=3回多い。
⇒ (7-3)÷2=2回の勝ち、7-2=5回の負け
⇒ Bは2勝5敗3分け
(勝、負、分)
⇒ A(4、6、0)、B(2、5、3)、C(6、1、3)
やった、Aの負け数=BとCの負け数の合計、になってる!6=5+1、なってるね!
念のため、C(5、0、5)の場合もやってみる。
(勝、負、分)
⇒ A(4、6、0)、C(5、0、5)
⇒ A+C(9、6、5)
Bの10回のうち5回は引き分け、残りの5回について、勝ち数よりも負け数が9-6=3回多い。
⇒ (5-3)÷2=1回の勝ち、5-1=4回の負け
⇒ Bは1勝4敗5分け
(勝、負、分)
⇒ A(4、6、0)、B(1、4、5)、C(5、0、5)
Aの負け数=BとCの負け数の合計、になってないね。4+0は6じゃないね。
まとめてみる。
Aさんは4勝6敗、10+9×4+1×6=52点
Bさんは2勝5敗3分け、10+9×2+1×5+5×3=48点
Cさんは6勝1敗3分け、10+9×6+1×1+5×3=80点
よって、答えは6勝1敗3分けとなる。

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